Biquinさんの冥王星と水星

 このページを見てくださったBiquinさんが、冥王星と水星の写真を撮影され ました。まず始めに頂いたのが冥王星、次に水星の写真です。

冥王星

 Biquin「自宅から数キロいったダムの堰堤から自宅方向に写真を撮りました。地平線 らしきものが遠くに見えますが、西の地平線です。残念ながら向かって右側の山 林が邪魔になって、私の自宅方面は映ってませんが。なぜ、これが、冥王星かと いうと、私のチャートの冥王星はASCの1度手前にあります。太陽とインコン で、私がやりたい事をいつも邪魔している天体のような思いをづっと持ち続けて きたためです。今ではそのような気持ちをだいぶん克服しましたが、この地に生 まれた宿命みたいなものを強く感じさせるのが冥王星です。この地で生まれ育ち 、他で生活する事もなく、言われるがままにこの地に就職した。このような抗え ない(抗わなかったというのが正確かもしれませんが)、力というのがASC付 近の冥王星には感じてしまうのです。」

hestia「さっそく、見ました。なんというか、神々しい風景ですねえ。
 Biquinさんの説明によると、冥王星は自分のやりたいことを邪魔している、 と。で、写真については、右側の山がその後ろの家を邪魔している、と書かれて あって、つまり山が邪魔な冥王星なのかなあ、と思いました。」

Biquin「なるほど、私は自分の住んでいる地域というのが、自分が自由に世界に飛び 出していくことを邪魔するので、冥王星ではないかと考えてましたが、家を邪魔 していいる山が冥王星ですか。 そういえば、無意識の内、家が見えない場所を 選んだような気もします。」

hestia「山が冥王星というのは、根拠はないのですが、Biquinさんの説明の文章の感 じがそのような感じだなあ、と思いまして。わりと説明を聞いていると、本人の 気になるところと、他の人のみている印象が違っていて、この本人の気になると ころ、というのもおもしろいです。”西の地平線”ということが印象的に書かれ てあったので、文章からは、地平線にBiquinさん自身の意識が向かっているよう に思えました。」

Biquin「西側の地平線というより、周囲の山々を越えた所には何かがあるの?、とい うのが幼い頃からの素朴な疑問でした。ただ、そう思うだけで、何らこの地を脱 出するアクションを起こさずに、今までいるというのは、12ハウス冥王星的で すね。」

hestia「山々を超えたところですか、、、そういう環境で育っていないので想像でき ませんでしたが、たしかにありそうですね。松本に行ったときに、周りをぐるっ と山でかこまれていて、その圧迫感がすごかったので、地元の人の感覚はどうな るんだろう、と思いました。私は海の近くで育っているので、「ここからどこへ でも行けるよ」という感じです。昔、カード会社か何かのCMでありましたよね 、そういうフレーズ。海のそばだと、常に境界で暮らしている感じ、というのか なあ、それが割と、いつまでも身分的にあいまいなままにしがちだったり、こじ つけかしら...」

Biquin「だから、ショパンでしたか、シューベルトでしたか、生涯海を見たことがな いというのを聞きまして、私も昔生まれていたら、この山を越える事が無かった のでは?、と思ってしまいました。」

hestia「アセンダントとの関係では、非常に“そのまま”の解釈ですが、地平線とし てのアセンダントの“手前”(12ハウス側)に位置して個人を過去の側に引っ張 っている冥王星(すなわちそれは、山)という感じです。」

Biquin「なるほど、そのままの解釈ですが、言われてみるとそうですね。」

hestia「12ハウス側にある(それも直前)というのは、かなり重要な気がします。本 人にとっては(今回の人生よりも)過去のものだとしても、それは本人の無意識 のあたりで本人を条件づけている、というように。そのあたりの記憶が、冥王星 =山として出ているのでしょうか?
 冥王星=山というと、私は、”地下他界”というのを思い出してしまいまし た。工作舎だったかな、そいういう本を読んだことがありますが、日本の古代( ?)の伝統として、”あの世=地下”、という信仰があちこちにある、という内 容だったようですが。冥界=地下、というのが、わけもわからずひかれるものが あったのです。この山の風景を見て、”山の下、地下”を思い描いたのは、私の 偏見かもしれませんが、なんか、直感的に、冥王星というと、地下を思い描いて しまったんです...」

Biquin「この風景の場所はけっこう高い場所にあり、その下にある、自宅や木々が地 下にあるとも言えますね。自分ではどうにもならないもの→山々や育った地理的 環境と考えたりもします。」

hestia「でも、考え直してみると、高いところ自体も冥王星が表すでしょうね。冥王 星だと、高いか底か、とどちらかになりそう。というとそれは、冥王星=あの世 が上が下か、という個人的な冥王星の意味の違いになるのかしら。私は前に冥王 星の写真で空を飛ぶカラスを撮りました。でも次にはトンネルをとって、これは 地を堀ったもの。どっちにもなりそうですが、冥王星で空のイメージになるのは 、めずらしい、ということでしたが。そうすると、地の下の方が冥王星として普 通ということは、日本人にはもともと“地下他界”のほうがしっくりしている、 ということでしょうか?」

Biquin「私にとっては、空、特に夜空は天王星ですね。自分の足では物理的に山々を 越えられない(自転車しか運転できない頃は)けれど、ずっと遠い星達は見る事 ができますから。」

hestia「「夜の」空が天王星とはちょっと変わっていておもしろい感じです。天体観 測のイメージなのでしょうか?もしかして、Biquinさんの過剰な水瓶座の部分の 、「実際にはそこにいかないけど、観察する、分析する」といった性質が、星の ある夜空に託されている感じもします。(射手座の火星の私は,星→SFの世界 →自分が宇宙飛行士になった状況を想像、と短絡的に自分が星にいっちゃいます から...)」

Biquin「これです。そうなんです。昔から空を眺めて、宇宙の太陽系の外にいる住人 (宇宙人)は何を考えているのかな?、とか、あの星の光は何万年も旅行してこ こに来ているのかな、とか考えていました。」

hestia「あと、 4分割 とかをやると、真ん中にやはり小高い丘がでーんとあって、印象的。で、左 側、つまり自己集中の側は平らでなだらか、明るい緑色であるのに対し、対人的 な側である右側に向かっては、少々傾斜のあるスロープがあったり、緑色も暗く なっているし、なによりBiquinさん自身が右側で家を隠している山林を気にして いる、というところが気になります。で、上の方はすっきりと開けている。「自 分のやりたいことをいつも邪魔されている」とBiquinさんが言うとしたら、それ は、冥王星のこの向かって右側の、外界との関係を示す部分の、左側に比べてち ょっと荒々しくなっている風景のように見えます。といっても、これはそれほど ひどい感じはしないのですけど。」

Biquin「私はhestiaさんの、自宅を遮っている山々という表現に惹かれます。これは 全く予想しなかった回答で、なるほどという感じです。」

hestia「とすると、自宅はBiquinさんにとってアセンダントになるのかなあ? 今、 チャートを見直してみたのですが、冥王星はアセンダントと1度違わないのです ね。ただし、逆行しています。1度以内なので12ハウスというよりは、アセンダ ントにのっている、つまり生まれた時の環境設定、と見てよいと思うのですが、 それがアセンダントよりも前で逆行しているというわけで、生まれた場所と条件 に対して、(乙女座なので)個人的に強くかかわろうとする、というか、個人が その条件に対して調整の努力をたいへんにするとか。
 逆行だから、生家の因縁に“強く”こだわるとしたら、例えばBiquinさんは お仕事で、地元の土地の調査をなさっているそうですが、古くからの家同士の因 縁とかがぼろぼろでてくる、というお話を聞いて、それと、アセンダントの逆行 の冥王星って今ちょっと重なってしまたんですけど。 そういえば、今T冥王星 がic近くですね。かなり冥王星がきいているのかも。」

Biquin「はい、ASCが生家という感じに考えた事がけっこうあります。冥王星はそ れに因習を与えているものという感じです。家、世襲としての家という概念に興 味を持ちつつ嫌っているのは、ASCに冥王星が合している事の他、t冥王星が IC付近に来たからかな。
 妙にどきどきする解説ですね。もしかしたら、自分が今まで意識できない部 分、12ハウス、ASC、冥王星を別の角度から理解できる助けになるかもしれ ませんね。」

hestia「そ、そ、そうですか......冷や汗ものです...」

Biquin「いや、これは、別の角度からその人の人格にスポットが当たりますから。心 理テストでロールシャッハ?とかで、絵を見せて解釈させるのがありますよね。 自分が何か風景を解釈して写真に撮って、それを、さらに、別の人が解釈する、 そのことによって、写真を撮った人の思いこみが解ってくるという感じです。
 写真解釈をやっていると、天体の影響を写真に象徴的に託すようになってく るのでしょうか。だとしたら、刺激的な写真を撮ろうと思ったら、トランジット などを選ぶという事もできますね。」

hestia「適当にとっても、なんかでちゃってるって感じです。今、前つくった コラージュ をプログレスとトランジットで見ていたんですが、そのままだ、という部分 と、ぴんとこない部分があります。トランジットを使えている部分と、使えてい ない部分の差でしょうか...? でも、頭では事前にトランジットなど知らない方 が良い気はするのですが...」

水星

Biquin「水星を考えた場合、コミュニケーション、知性、言語、分析などいろいろな 意味がありますが、私としては、人間の知的道具的な面が強いと思います。2001 年宇宙への旅の冒頭で、猿から人間への進化に、道具の使用が関わっている場 面がありますが、人間が人間としての知性を開発し発揮するのは、やはり何らか の道具の使用という事があると思います。その意味で、私の手足となるパソコン を選びました。もし、私がパソコンを使用してなかったら、文房具や筆記用具と いう事になったかもしれません。自分のチャートをのぞいてみると、ASC乙女 の支配星で労働の6ハウスとはまり所にあります。水星を使用して仕事を処理す るという感じが強いのでしょうね。」

hestiaから...
 これは職場にあるパソコンだそうですね。パソコンの写真は、実際いろいろ な人が惑星イメージの写真で撮られますが、その天体もまちまちです。9月の SARIさん も同じく“職場のコンピュータ”でしたが、SARIさんの場合土星でしたし、8 月の N氏 は天王星でした。実際同じものでも、その使い方によっていろいろな天体の意 味が出てきます。水星としてのパソコンだと、文書作成や表計算など仕事の作業 のための道具という感じだし、天王星としてのパソコンだと、通信機能の方が強 調されそうです。ただ、Biquinさんが水星の写真で「道具の使用」だと言うのは 、水星と、また水星としてのパソコンの象意がよく現れてますね。ただ、個人的 にBiquinさんにとってのパソコンというと、Biquinさんは仕事以外にも通信関係 でかなり活発な活動をしているそうで、そのあたりは水瓶座の水星が、“天王星 としてのパソコン”も代用しているようにも見えてしまいます。

 また、Biquinさんはこの写真の説明で、パソコンにだけ留意していますが、 第三者の目から見ると、パソコンの後ろにずらっと並ぶ、黒い背表紙の分厚い本 の背景、というのも、かなり目を引きます。おそらくこれは製本をされた本だと 思います。製本するということは、知識や情報を垂れ流しにしないで、きちっと 保存する、強固な形にしておくことです。製本というと、公共団体や研究所など が、個人的な興味というよりも公共の利益、団体の利益のために知識を保存する 感じです。あるいはこれは年鑑や参考図書のようなものかもしれません。どちら にしても、個人の書斎で個人的な興味を反映した書棚ではなく、閲覧・保存する 目的のための“分厚い”本、というのが重要なようです。

 これは私的な生活とか個人的な興味を超えて、もっと多くの人たちに共通の ものを志向する水瓶座の水星の性質が現れているようです。水瓶座は固定宮で、 理論的な構築を頑固に行いますから、知的な本を、形もハードカバーで整えると いうのは、いかにもそれらしい。
 また水星は逆行していて木星の方に近づいています。水星と木星の合だと、 だいたい水星の知的興味がどんどん増えていって、蔵書なども多くなりがちです が、それらが水瓶座ということで、やはり私的でない(6ハウスということでは 仕事での)知識と情報を蓄積しています。

 水星のサビアンは水瓶座22度で、「個人的な感情を淘汰し、自分を公的な存 在に改造する」5度区分の中にあります。22度はその中でも自分のエネルギーを 公的な意味ある目的に向かえるように、訓練する度数。自分の生なエネルギーに 対する管理能力もたいへんある度数です。それは自己訓練の6ハウスにあること で、さらに強調されている感じです。

 ちょっと小さなことにも気をつけると、右側にはずらっと黒い背表紙の本が ありますが、左側には、ぽつぽつと赤や青、緑の背表紙の本が少しづつあって、 写真に明るい色味を加えています。左側は自己集中の軸なので、水星は6ハウス という対外的な期待を意識する場所にあって、個人的な興味に浸りそれを水瓶座 らしく構築していく楽しみの手段も、Biquinさんは持っているように感じます。 それは環境やコミュニケーションによって取り込むのではなく、自分自身に集中 することによって見つけるものです。

 Biquinさんの水星は、逆行すると木星よりも前にドラゴンテイルに合になり ます。テイルは「過去に行っているので今回の人生では得意な分野」などと言い ますが、あまり努力をしなくても簡単に出来てしまう部分です。だからBiquinさ んは水星という知的活動それ自体に十分慣れていて、得意な分野なのかもしれま せん。ただ、そこに未知のわくわくする気分というのはあまりないかもしれませ ん。そういえば、右側にあるダンボールの箱が蓋を開けている様子は、いままで の活動をちょっと整理したいとかいったような印象もあります。これは右側にあ るので、6ハウスという、環境を気にした部分では整理したい、あるいはダンボ ール箱は引越しなど力仕事を想像させるので仕事がハードなのかもしれません。 でももっと個人的な活動(左側)に水星を使うなら、新しい展開もありそうだ、 という気分に見えてしまいます。テイルと合ということは、12ハウスのヘッドと もアスペクトがあるわけです。ところで、ダンボール箱自体、ものを突っ込むと いうか、保存するためにまとめて中に入れるわけで、製本された本とか、年鑑な ど、知識を“まとめこむ”類のものとかなり近い感じもします。


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