SARIさんの10天体

 

今回、SARIさんは、金星、火星、木星、土星、海王星で2枚づつ写真を撮っ ていたので、それらの写真も上に一緒に並べてみます。土星のもう一つの写真は 、下に示します。

 まずは、写真についてのSARIさん自身の解説です。

は前に見ていただいたんものなんですけど、会社の近くのわけの分からない 建物なんですけど、銀色に光っているっていうのがすごい月のイメージだったの で、月にしました。
 水星は、太陽系の模型だと思うんですけど、真ん中に地球があって黄道とか 、黄道12宮が描いてあって、赤い線が赤道で、っていう模型なんですよ。これも 会社のそばの建物の中に飾ってあるモニュメントみたいなものなんです。占星術 に関係するっていう感じがして、占星術の勉強をしたいな、と思っているのが水 星かな、と思いました。
 金星は、お花畑と、もうひとつは知人の結婚式に行ったときの写真です。金 星っていうと、きれいなものとか、楽しいものとか、あとやっぱり恋愛の成就と いう感じがしたので、結婚式の写真にしました。
 太陽ですが、太陽はすごい難しくて、これは建物の中からカーテン越しに光 を撮ったものなんですけど、その時たまたま見えたのが7色になっていてきれい だなと思って撮ったんです。特に太陽は撮るのが難しかったので、太陽自体を撮 ったという気もしています。
 火星は、色のイメージとして赤と黒というイメージがすごくあったので、た またまこれは赤いベンチに黒い背景っていうのがあって、「あ、これは火星っぽ いな」というので撮りました。あともうひとつ毛糸の花の写真を撮ったんですけ ど、これも火星の赤、というイメージから撮ったものです。なんとなく毛糸の花 っていうのが脳みそをぐちゃぐちゃしたような感じがして、それもちょっと火星 っぽいな、という気がして撮りました。外国みたいな雰囲気もありますが、外国 ではなくて、外国のような雰囲気で作られた中庭なんです。水星のモニュメント もそうですが、お店みたいにきれいになっているところがあって、そこで撮った ものです。赤と黒という色については、火星って牡羊座のルーラーで、蠍座のサ ブルーラーですよね。サインのイメージとして牡羊座は赤、蠍座は黒っていうの がありました。
 木星は、たまたま出くわしたんですけど、何か宗教団体の集まりがあったん ようなんですね。みんな同じような黒い服装で、喪服というか礼服でしょうかね 、同じマークの入った袋を持っていて、それがすごい宗教っぽいっていうのと、 あと(人が)うじゃうじゃといるのが木星っぽいな、と思いました。
 土星は、工事現場の網の向こうにあった錆びた“ねじ”です。土星っていう と、やっぱり時間がたって朽ち果てていくもの、っていう感じがあって、これは 土星だ、と思いました。もうひとつのコンピューターは、今私が会社で使ってい る機械なんですけど、すごく今会社が土星的で非常にきついので、これが土星に なったんです。なんとなく前まではこれは水星だと思っていたんですけど、完全 に今は土星だな、と思ってます。本当は写真からはずしたいくらいいやな感じな んですけど...

もうひとつの土星

 天王星は、横浜のクイーンズタウンっていう新しくできたところにこんなも のが出来ていて、何かわけの分からないものだけど、とても斬新で目立つってい うことで。ジェットコースターにも見えるんですけど、別にジェットコースター でも何でもないですね。モニュメントみたいなものです。赤になっている信号っ ていうのはたまたま赤になっちゃったっていうだけで、特に意味はないです。
 海王星は、人が写っているのはニフティのオフライン祭りに行った時の写真 です。占いフォーラムじゃなくて別のフォーラムなんですけど、会うのは始めて という人たちばかりで、非常にパソコン通信自体海王星的なものを感じるし、た またまこのブースが青だったというのもあるかもしれません。あと、このフォー ラムは恋愛フォーラムというわけの分からないものだんですけど、恋愛自体も海 王星っぽいなというのがあって海王星にしました。水たまりの方の写真は、池み たいなものなんですけど、ちょっと暗い感じがして、なんとなく暗い湖っていう イメージが海王星かな、というのがあったので撮りました。
 冥王星なんですが、冥王星っていうのは生まれ変わりの時の最終的な門みた いなイメージがあるんですけど、門というか、門構えから先に道が続いているっ ていう感じなんですけど。これを通ってまた生まれ変わっていくっていう気持ち がしたので、冥王星にしました。」


 以上が、SARIさんの説明です。

 10天体を並べてみて、割りとすぐに気がつく印象は、中心軸(月−太陽−土 星−冥王星)、左側の軸(水星−火星−天王星)、右側の軸(金星−木星−海王 星)が、ばらばらな印象で、なおかつひとつの軸はかなり共通した印象を持って いること。 中心の軸は、6月に解釈した月の閉鎖性というか暗い感じで、本人 があまり明るい積極性をそこに感じていない印象があります。ただ冥王星だけは 、光が注ぐ遠くに続く道というので、唯一中心軸の中で未来志向的に使っている 印象です。

 左側の軸は、自分自身に集中して自己を作りあげる、ひとりで活動する場で すが、ここにあるのは金属的なモニュメント、という印象です。火星には赤い花 もありますが、金星の花に比べると「脳みそみたいにぐちゃぐちゃしている」と いう印象は、花としてはかなり異質な感想だと思います。もう一つの火星のベン チと壁というのも、本来人がいるために作られた場所に人の姿が見えなくて、何 か“人の使う道具”の方が強調されている感じです。

 右側の軸では、それとは対照的に、すべての写真に人が出てきます。木星は それが顕著で、“同じ格好をしたたくさんの人”で、人々が雑多にいる感じです 。また、海王星で人を撮った写真も始めて見ましたが、海王星というアウタープ ラネットに人を当てはめるというのはかなり変わっている印象です。金星は10天 体の中で最も明るい印象です。まったく否定的なものがみられない、いかにも絵 に描いたような人間関係の幸福な関係が現れています。

 この左側の軸と右側に軸の対照が印象的です。これをそのまま解釈すると、SARI さんの対人関係(右側の軸)はたいへんに活発で、それは金星という非常に個 人的なつきあいから、海王星という日常生活を超えて未知の可能性を求めようと する活動においてまで、あらゆるレベルでいつも多くの人々と関わっている印象 です。SARIさんの話からは、やはり実際、あらゆる趣味の領域などで人とかかわ っているようですが、そうでなくても、外部からエネルギーを取り込もうとする 時に、それを常に人を通して行おうとする欲求が見られる、と言えるでしょう。

 これは例えば、SARIさんのチャートでは、過剰な7ハウスの影響がそのまま 出ているようです。7ハウスは自分の意志に関わらず遭遇してしまう状況とか環 境で、それは自分自身というよりは常に外部の状況です。本人はその自分自身で はない環境とか外部をお手本にして、自己を作っていく。

SARI's natal chart

 10天体の配置とチャートをそのまま対応させようとするなら、チャートの左 側、つまりアセンダントを中心にする地球の東側が画面の左側、チャートの西側 が画面の右側、と考えてよいのではないかと思います。アセンダント(1ハウス )はその中でも最も自己集中の力が強まるところで、ディセンダント(7ハウス )は最も他者と遭遇する場所、と考えられそうです。

 さて、それなら10天体の中心軸は、というとチャートの縦軸、IC−MC軸 ではないかと思います。アセンダント−ディセンダントの横軸が、個人が環境と 関わる時のあり方であるのに対し、IC−MCの縦軸は個人が環境の雑音にとら われずに意識のより深い部分に関わるラインだと考えます。そうするとSARIさん の中心軸の写真の暗さは、何も天体のなくあまり意識的に使っていない4ハウス と10ハウスという風にとらえられるかもしれません。

 もっと単純に天体自体で考えてみると、中心軸を形成する月、太陽は2ハウ ス、8ハウスにありますが、7ハウスの天体群のアスペクトのソフトさに比べて 、月、太陽のアスペクトはとてもハードです。月は冥王星とスクエア、太陽は土 星、天皇星とスクエアでTスクエアを形成しています。オーブは6度とちょっと 広めですが、冥王星ともスクエアになります。月−太陽−土星−冥王星という中 央軸の天体が、全てこのスクエアの関係に巻き込まれています。オーブを10度に すると、グランドクロスになります。

 2ハウスの月は自分の本来の資質を守ろうとしますが、8ハウスの太陽がそ んな自分の本来の資質を壊す方にもっていくでしょう。ただこの90度の関係はす べてミュータブルサインにあるので、重々しいというよりは、いつも安定を創造 します。

 太陽と月という性のない男性−女性天体のセットのハードさに対して、性を 持つ男性−女性天体である火星と金星は、ソフトさが強調されています。特に金 星はソフトアスペクトしか持たず、全く傷を受けていない金星です。ドラゴンヘ ッドともオーブ4.5度でコンジャンクションで明るい期待感もあるのでしょう。 ハードな金星を持つ者から見ると、まるで金星の意味をそのまま撮ったような写 真に見えもしますが、それはSARIさんが金星を個人化していないのではなくて、 もともと非常に恵まれた状態にある金星がそのままよく現れていたのだ、という ことがチャートを見るとよく理解できます。特にドラゴンヘッドと近いため人と の縁やつながりと関係し、それは蟹座にあるということで、家庭と結びつくよう です。

 金星についてSARIさんは「恋愛の成就=結婚」と言いましたが、これは家庭 を表す蟹座にある金星が、社会的な証明をしようとする土星とトラインであるこ とがよく現れています。トラインやセキスタイルなどソフトアスペクトは普通“ 良い”アスペクトだといいますが、それはアスペクトをとる天体の枠からはずれ ない、ということを意味するわけで、金星は土星の枠を特に壊す必要はなく、土 星の枠の中で金星の楽しみが成り立つ、ということです。それに対しスクエアや オポジションは天体の限界を突破しようとするので、例えば土星と金星のスクエ アならば、金星は土星を否定し、土星の枠を突破することで始めて金星自体の力 を発揮できるわけです。

 右側軸の木星もまた、冥王星とトラインで、ハードなアスペクトはオーブ5 度という少し広めの海王星とのオポジションだけです。特に木星は右側の軸の天 体の中でも7ハウスにあって、金星−木星−海王星の中でも最も多くの人々が雑 多に現れている写真となったことがよく分かります。

 黒い服が印象的だとSARIさんは言いましたが、これはもしかして冥王星との アスペクトを表しているのかもしれません。天体と色の関係では、冥王星は全て をのみ込む“黒”になります。石だとオブシディアンなどです。何かの宗教団体 の集まりのようですが、冥王星はもともと8ハウスを本来の位置とし、宗教とも 関係が深いでしょう。また“宗教団体”であることを聞かなければ、黒い服の集 団は普通、お葬式をイメージさせますが、死と関係するお葬式はやはり冥王星の 領域でしょう。木星は本来、よい意味で世間一般の常識とか“普通のあり方”を 示すのに対し、黒服の集団というのはやはり日常生活の場面からは逸脱していて 、例えば冠婚葬祭のような日常生活とは異なる“ハレの世界”を感じさせます。 木星の平凡さとか社会性、日常性を超えるのはやはりトランスサタニアンですが 、その中でも“黒”はやはり冥王星の色です。

 木星と近い場所にある水星と火星でも、同じように冥王星の“黒”が現れて いるように見えます。特に火星ではSARIさん自身「赤と黒」と言っています。( 赤は火星自身、また火星のナチュラルサインの牡羊座の色です。)

 色の言語では“黒”は否定や恐怖を表します。火星の赤と黒では、赤の示す 女性イメージへの恐怖感や否定というように。SARIさん自身「火星は怖い」と言 います。トランジットの火星の影響が、他人や環境的な影響としてやってきて巻 き込まれやすい、ということです。

 アスペクト的には火星は危ない要素はないのですが、牡牛座の14度「男が粋 なシルクハットをかぶって寒気を防ぎながら、嵐に立ち向かう」というサビアン は、少々問題のあるものでもあります。自分の欲望を発展させる際に、自分の負 うべき義務を完全にやり遂げようとする厳しさのある度数ですが、そのため、な んでもやりすぎてしまう傾向もあるようです。

 黒という色を考えてみた場合、黒が現れているのは他には太陽の上半分、木 星の人々の服、また水星のオブジェの軌道の枠も黒です。土星のコンピューター の画面も電源が入っていないので、黒といえば黒い色調です。やはり金星には全 く黒が現れていません。 木星の黒は何を否定しているのでしょうか?木星の写 真には黒の他には薄い緑や赤、青が少々ありますが、やはり白が対比的に現れて います。

 右側軸の一番上、海王星も同じく冥王星とセキスタイルでソフトなアスペウ トです。冥王星は、この木星(水星)と海王星のオポジションを調停しています 。冥王星を最も深い個人の意志、あるいは個人が個人を超えたところに持つ意志 だとするなら、その意志は木星、海王星、またオーブを5度にすると金星にもソ フトアスペクトをとり援助するのですが、月、太陽という基本的な個人(自己の 中心)に対してはスクエアで相入れないものになっている、というのが、10天体 全体の印象に良くでているように見えます。そうだとすると、SARIさんは現在は 、太陽という社会の中でのエゴである太陽やもっと個人的な月よりも、それをこ くする冥王星の方に未来を感じている印象があります。中心軸の中では唯一冥王 星だけが、写真の印象では未来志向的に見える、という感想が参加者からも聞か れました。

 太陽と冥王星のアスペクトは、最も深い影響である冥王星と基本的な自我で ある太陽との関係でかなり難しいものがあると思います。例えばコンジャンクシ ョンならは、太陽は冥王星の意志に従うならば爆発的な力を持つでしょうが、冥 王星のような深い本質的な問題をさけて、土星的な社会の枠の中で太陽の自我を 発揮しようとするなら、冥王星の強い力はある日突然爆発するようなことになる かもしれません。ソフトなアスペクトなら、自我の意識が何か深い部分からの援 助、例えば家系的な援助を受けるとか、深い本質的な意志と社会的な目的がかみ 合うでしょう。ハードアスペクトの場合はそれらが本人の意志とそぐわないので しょうか。

 太陽の写真の構図をそのまま見ると、これから沈んで行く太陽の上に暗い闇 が降りてきていて、太陽の自我の主張が幕を引きつつある感じです。カーテン越 し、というのも、太陽を向こう側に隠しているわけで、こちらに現れているのは カーテンからもれる間接的な光で、それが「7色で美い」というSARIさんの説明 は、あまり太陽を積極的に生のまま表したくないような印象も持ちます。

 これを肯定的にとらえると、直接の太陽の光でなく、カーテンに映った7色 の美し虹という“光の変身”は、太陽が8ハウスにあって、8ハウスを本来の位 置とする冥王星とのコンタクト、と見れそうです。上半分の闇は重いけれど、“ 変質”という冥王星のテーマはしっかり現れています。この虹の美しさは、太陽 の肯定的な部分でしょう。

 さて海王星は1ハウスにあるので、SARIさんにとって重要な天体です。最も オーブの狭いアスペクトは火星とのオポジションですが、火星−海王星のコンビ は、サイキックな感じがします。海王星の表す神秘的なことや曖昧なことに火星 が集中的な力を注ぐ。透視能力を開発するような訓練を想像すると、日常生活で は雑音によってかき消されてしまうような非常にとらえにくい微妙な人間の能力 (海王星)というのを集中的に訓練する(火星)、ということだと思います。し かし逆に海王星によって火星の集中力が拡散されてしまうということもあります 。

 SARIさんの海王星は1ハウス、火星、また同じくオポジションとなる水星、 木星は7ハウスにあって、海王星からの力と考えると、7ハウスの示す人との関 係が海王星的な色合いを帯びる、という風に想像されます。

 海王星の写真は恋愛フォーラムの人々と撮った写真だそうですが、火星とい う恋愛に関係する天体が海王星の写真の中に現れている、と取れそうです。7ハ ウスに天体が多く、どうしても人づきあいが多くなってしまうというSARIさんに とって、7ハウスの3つの天体、人づきあい全体に対して、海王星の影響でその 人づきあいがさらに拡散して忙しいものになったり、収集がつかなくなる状況な のかもしれません。「怪しいけど、楽しい」というのが海王星の感覚だとすると 、それが火星の表す恋愛と関係しているのも興味深いでしょう。火星はよく、女 性の場合は理想の男性像とかアニムスだと言われますが、男女に関係なく恋愛に おいての積極的な行動の仕方だとも言います。それに対して金星は男性にとって の理想の女性像というよりも、自分が受動的に愛されたい形、とも言います。そ うすると、知らない人がたくさんいるフォーラムという“未知の部分、曖昧な雰 囲気”という部分に恋愛のテーマが出てくることがおもしろい。

 また水星の写真で「占星術を勉強したい、というのを表している」とSARIさ んはいいましたが、この占星術というのも、海王星の神秘性に水星の知的興味が 向かっているように見えます。例えば水星と海王星のコンジャンクションだと、 幻視を言葉にする詩人、また先を読むディーラー的な先見性でしょう。オポジシ ョンなので、それは無自覚に表現するというよりは、「勉強したい」というSARI さんの言葉のように、水星はより客観的に海王星の世界を探ろうとしている印 象です。

 3つの輪に囲まれた地球の模型というのは、ひとつの完結した体系を感じさ せますし、自己集中軸の水星らしく体系的な知識への集中、まとまりを作ろうと しているようです。黒い輪は悪く見ると、地球を閉じ込めているようにも見えま すが、黒=冥王星と見るなら、冥王星とトラインの水星が、冥王星の意志にそっ た形で知識を求めたり、探究しようとしているようにも見えます。

 こうして見ると、やはり冥王星がほとんどの天体に影響を与えているように 見えてきます。オーブを7度まで広げると、冥王星は他の9天体全てとアスペク トを取るのです。SARIさんは冥王星を「この門を通って生まれ変わる」と言いま したが、確かに遠くへと向かう道が示されているのは冥王星だけです。遠近法の 効果が最も生かされている写真です。

 火星の写真の黒い壁の向こうにも道が続いているように見えますが、実はこ れは壁に描かれた絵のようです。中世の騎士やピエロのような人々が描かれてい て、どこか現実的ではない、しかし夢のある世界が示されています。黒い壁にも フランス語の詩が書かれていて、火星の近くにある水星の言語を使ってオポジシ ョンの海王星の夢やおとぎ話、創作の世界を覗いている感じです。実はSARIさん は以前から小説を書いていたそうで、言語での創作という活動が、この火星の写 真を通して現れているようにも思えます。

 冥王星が一番遠近感がある、ということは、未来志向や将来のヴィジョンを 示す11ハウスにあるからかもしれません。10ハウスには何も天体がないので、現 実的な社会的立場、土星の本来の位置である場所に足を引っ張られるものがない こともあるでしょう。

 10ハウスを、そこを定位置とする土星的に考えてみても、SARIさんは土星の 写真で、「錆びて腐っていくくぎ」「本当は写真にも入れたくないコンピュータ ー」など、土星をもう捨ててしまいたいような発言をしています。

 また冥王星の写真の道は、手前から中央に向かって伸びています。ちょうど 真ん中あたりで車道と交わっているようですが、この中心点に向かって吸い込ま れるように続いています。画面の中央は本当は太陽の位置です。またどこかに続 く道というのは、太陽の年齢域の人では、むしろ太陽の写真でよく出てくるもの ですが、SARIさんの場合それが冥王星の写真で出ていることがやはり興味深いと ころです。


おまけ

火星の写真には、こんな詩が書かれていました。

「貪欲なサメの赤子 行こう,私についておいで 私は真珠と珊瑚の国へと続く エナメル(質)の道を知っている 白い腹と真珠のように光る歯をした私は貪欲 なサメの赤子 熱い水の中に君を連れてゆく たとえ君が知らずとも優しく愛しな がら 私は美しいサメの赤子,君の心臓を貪りにゆく 冷血なるサメの赤子,ビロ ードのような手触りのサメの赤子,愛の赤子 遊ぼう,波の上を(ぴょんぴょん と)跳びはねて 遊ぼう 君を砂の空に落としてやろう」
−BeBe Requin, J.Dassin-J.M.Rivat & F.Thomas


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